レッドストーン装置を作るとき、リピーターやコンパレーターなどのブロックを使いこなす上で必要な知識として「ティック」があります。ティックは何を表しているのでしょうか?
この記事では、ティックとは何なのかを解説します。
ティックとは?
意味
アナログ時計がチクタク(tick tock)と時間を刻んでいる音が由来で、ティック(tick)は1刻みを表し、時間が一段階進むことを意味します。
英語では「tick」と言い、時計の音の他に心臓の拍動や時が進む瞬間を意味することがあります。
読み方は「ティック」ですが、より日本語に近づけた言い方で「チック」と呼ばれることもあります。
マインクラフトでは、ゲームの内部時間が一段階進む瞬間、またその単位を意味します。
マインクラフトでの時間の流れ
マインクラフトではティックが一つ進むと時間が流れたことになります。
ゲーム内で太陽の位置が移動したり、プレイヤーが動いたり、ブロックを設置できるのは時間が流れるからで、ティックが進まないとゲーム内の時間は進みません。
ティックが一つ進む前までに行われたすべての動作(ボタンを押す、ドアを開ける等々)はティックが進むまで処理されず、ティックが一つ進む瞬間に全ての動作が同時(厳密には優先順位がある)に処理されます。
つまり、ティックが一つ進むときにゲーム内の動作が処理されることで、少し時間が進んだことになるということです。これが周期的に何度も行われることで絶え間なくゲーム内での時間が流れます。
言い換えれば、ティックはゲーム内時間の最小単位です。
ティックの性質
マインクラフトでは1ティックは1/20秒(0.05秒)と定められています。
つまり1秒間に20ティック分のゲーム内時間が進みます。
この1秒間に何回のティック処理が行われるかを「TPS(Ticks Per Second、1秒あたりのティック数)」または「Tick Rate」と言います。
基本的にマインクラフトのTPSは20です。ですが、ゲーム内の処理が間に合わずに1秒間に20回未満しかティック処理がされなければ、TPSも20未満になります。1ティックは0.05秒分の動作を担っているので、TPSが本来の数値より低い状態では、ゲーム内時間がゆっくり流れているように感じます。
(ちなみに、マインクラフト内での1日は24,000ティックです。現実世界の時間に換算すると約20分になります。)
ランダムティック
1ティックごとにランダムに選ばれたブロックが特殊なティック処理を受けます。この処理をランダムティックと呼びます。
デフォルトだと1に設定されていて、2に設定するとランダムに選ばれるブロックが2倍、3に設定すると3倍になります。0に設定するとランダムティックは発生しません。
特殊なティック処理とは作物が成長したり、葉っぱブロックが消滅したりする処理のことです。
ランダムティックのおかげで作物の成長や葉っぱブロックの消滅がバラバラになっています。
レッドストーン回路でのティック
レッドストーン回路に用いられるブロックは基本的に偶数ティックでの動作をします。
リピーターは4段階の遅延があり、2ティック、4ティック、6ティック、8ティックと、2ティック(0.1秒)ずつ遅延を設定できます。
しかし、リピーターの遅延を1ティック、2ティック、3ティック、4ティックとし、1ティックを0.1秒と表現されていることがあります。
このように表現されるのは簡略化のため、もしくはティックを「段階」を意味するものとして使用しているときです。
レッドストーン回路で「ティック」という表現を使用するときは、それがゲーム内ティック(1ティック)なのかレッドストーンティック(2ティック)なのかを区別するように気を付けてください。