OR回路とは基本的な論理回路の一つです。論理和回路とも呼ばれ、コンピュータが計算を行う仕組みを理解するために基礎知識として知っておく必要があります。この記事では、OR回路とはどんな回路なのかをマインクラフトを使用して説明します。
OR回路
OR回路は入力した値をもとに特定の値を出力する装置のことです。
MIL記号(アメリカ軍の規格)を使用して↑上の画像のように表記します。
OR回路では、入力に一つ以上の1があると出力は1になり、全ての入力が0だと出力は0になります。
入力と出力の関係は以下の真理値表(入力と出力の関係を示した表)の通りです。
入力 | 出力 | |
---|---|---|
A | B | Y |
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 1 |
マインクラフトでOR回路を再現すると以下のようになります。(作り方は他にもありますが、作り方は関係ありません。入力と出力の関係が合っていれば、どんな形や機構でもOR回路です。)
レッドストーン信号がオフ=0、レッドストーン信号がオン=1としています。
入力A,Bがともにオフなので、出力Yもオフになっています。
入力A,Bのどちらか一方でもオンの場合、出力Yはオンになります。
Aがオフ、Bがオンのとき、出力Yはオンです。
Aがオン、Bがオフのとき、出力Yはオンです。
入力A,Bがともにオンの場合も、出力Yはオンになります。
入力が3つのとき
入力が3つあるときでも、OR回路は作れます。入力が複数あるOR回路の動作は、入力が2つのOR回路と変わりません。入力に一つ以上1があると出力は1になり、全ての入力が0だと出力は0になります。
入力と出力の関係は以下の真理値表の通りです。
入力 | 出力 | ||
---|---|---|---|
A | B | C | Y |
0 | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 1 | 1 |
0 | 1 | 0 | 1 |
0 | 1 | 1 | 1 |
1 | 0 | 0 | 1 |
1 | 0 | 1 | 1 |
1 | 1 | 0 | 1 |
1 | 1 | 1 | 1 |
入力A,B,Cがすべてオフのときのみ、出力Yがオフになります。
入力A,B,Cがすべてオフ以外の場合、出力Yはオンです。
入力Aのみオン、入力Bのみオン、入力Cのみオンのときはいずれも出力Yはオンです。
入力A,Bがオン、入力A,Cがオン、入力B,Cがオンのときはいずれも出力Yはオンです。
入力A,B,Cがすべてオンのときも出力Yはオンになります。
まとめ
OR回路は、入力に一つ以上1があると出力は1になり、全ての入力が0だと出力は0になる回路のことです。